時間がない人:もっと集中力を高めて作業を効率化したい。子育てや家事が忙しくて自分の時間がない。
こんな悩みにお答えします。
結論から言うと、集中力を維持する効果的な方法は、作業を習慣化させることです。
理由は、人が一度に集中できる時間はおおよそ決まっていて、集中力がすぐ尽きる人は、たいてい余計な作業に集中力を使っているからです。
私は薬剤師として病院で脳神経外科・内科を10年ほど学び、大学院で脳神経科学の学位を取得しました。特に脳神経科学と人の心理について、現在も研究を継続しています。
この記事を読んでわかること
- 脳と集中力
- 集中力とメモリ容量
- 集中力がない人の特徴
- 作業を習慣化させるべき理由
1)病気がみえる vol.7. メディックメディア出版
脳と集中力
集中力とは、思考、創造、判断力、注意力のコントロール、行動の抑制といった脳の前頭葉(学術的には前頭連合野と言いますが、ややこしいのでここでは前頭葉にまとめます)が担っています。この前頭葉は犬は脳全体の7%、サルは10%、人では約30%を占めていて、人間らしさを形成しています。1)
集中力とメモリ容量
集中力は記憶と深く関係していて、集中しているときは前頭葉が担うワーキングメモリと呼ばれる短期記憶を利用して行なっています。このメモリは容量が限られているので、一度に集中力できる時間にも限りがあります。
短期記憶から長期記憶へ
一方で、作業を習慣化すると、習慣化された作業は小脳に長期記憶として記憶され、同じ作業を行うときに呼び出すことが可能です。これによって、集中力のメモリを節約できるので、新たな作業に集中することができるのです。集中力がない人の特徴
集中力がない人の特徴は以下のとおり- 作業場所が散らかっている
- スマホを近くに置いている
- 寝不足
- 作業に慣れていない
作業場所が散らかっている
集中する前の大事な時間に雑務を行うことで、そこに集中力を使ってしまっては肝心の作業を行う前に集中力が減ってしまいます。作業場所は整理整頓することで、余計な作業に時間を使わないようにしておくべきです。スマホを近くに置いている
携帯のメールやラインを作業の途中でやることで、作業が中断されます。作業が中断されると、再開するときに何の作業をしていたか脳の記憶を呼び起こす必要があるので、ここでも集中力を使ってしまいます。作業に関係のないものは、目につかない場所にしまっておくべきです。寝不足
睡眠が不十分な場合、酒に酔ったような感覚を覚え、脳が十分な機能を果たすことができません。稀に睡眠時間が4時間でも大丈夫というナポレオンやエジソンみたいな人もいますが、彼らは昼寝の習慣があったと言われています。普通の人は、少なくとも6〜7時間は睡眠時間を確保しておくべきです。
作業を習慣化させるべき理由
集中力は脳の前頭葉が担っていますが、作業が習慣化してくると脳の小脳と呼ばれる部位が作業を体で覚えてくれるようになります。少し単純すぎる例ですが、例えば干した洗濯物を取り込む際には、ほとんど集中力を使わず、他のことを考えていたらいつの間にか終わっていた。なんてことがあると思います。
これが習慣化の力で、作業に集中する必要がないので、他のことに集中力を回すことができます。
やりたいことは毎日やって、習慣化すべき
ブログを毎日更新する、プログラミングを毎日勉強するといった目標を立てた場合、最初はかなり疲れると思います。もちろん、挫折してもまた復活すればいいのですが、それよりも毎日作業して早く習慣化させることです。習慣化すると作業効率も良くなるので、作業時間にかかる時間も短くなり、苦にならなくなってきます。
習慣化のコツ
毎日発生する作業は、ルーチン化しましょう。単純な例ですが、洗濯物を干す順番、朝起きて布団をかたずける、など毎日やることを一定の秩序を設けてやることで、習慣化しやすくなります。
まとめ
作業の習慣化を行い、集中力のメモリを節約しましょう。
習慣化のコツは、毎日継続して行うこと、作業をルーチン化することです。
習慣化のコツは、毎日継続して行うこと、作業をルーチン化することです。
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